Tech Days 2009に参加してました

マイクロソフト主催 Tech Days 2009 に参加。2日間、パシフィコ横浜にいました。パートナーズ テクノロジーショーケースというポスター展示の説明係だったのですが、合間にいくつかセッションを聴講できてとても参考になりました。

おおざっぱに言って1日目はAzureとOslo、2日目はUX といった感じでしょうか。
Azureは「アジュール」と発音するというのを知りました。提供される機能と開発・デプロイの概要がなんとなく理解できました。Osloの方ははDSLを作成・利用・管理する枠組みだということが理解できました。汎用性の高い技術であり、これからどのように発展するか未知数の部分もありますが、XAMLを使うアプリケーション(WPF/WFなど)、WCFサービスのメタ情報を記述するツールの基盤として定着するのではないかと思いました。DSLでアプリケーションを記述するとWPF/SilverlightのXAMLとかWFのXOML、WCFサービスなどが生成されるというような使われ方です。
2日目のWindows 7のタスクバーアプリケーションのセッションも面白かったです。7のタスクバーは、Vistaから標準になった48x48のアイコンが表示されて、起動したアプリのピン留めなどができ、Mac OS XのDockに近い使い方ができるようになっています。さらにタスクバーにマウスカーソルを持って行ったときに、ウィンドウを復帰しなくてもプレビューが見れたり、簡単な操作ができるようになっています。また、アイコン化したアプリに状態を表示する小さなアイコンをオーバーレイしたり、処理の進捗をプログレスバーで表示したりすることができるので、ユーザーがウィンドウを切り替えすることなしに、アプリの情報を得ることができるというメリットがあります。ウィンドウの切り替えはCPUに負荷がかかったり、メモリーのスワップが発生したりとイライラの原因になりますが、この機能を使用するアプリが増えるとかなり軽減されそうです(作る側からするとメイン機能以外の実装が増えますが、WPFアプリなどは簡単にXAMLで書けるようになる模様です)。
リボンUIのセッションも参考になりました。Office 2007に搭載されて最近やっと慣れてきたこのUI、Windows 7ではワードパッドやペイントにまで搭載されています。今、VS2008SP1では、MFCアプリで作成できるようになっていますが、もうすぐWPFなどでも使えるようになるとのこと。7のペイントなどに使われているのは、Windows 7だけで使える Windows Scenic リボンというUIで、MFCでは、ATL/COMのインタフェースで実装するそうです。まだ連綿と息づいているんですねえ > COM。XAMLのようなマークアップ言語で記述でき、コードビハインド部分とデザイン部分を分離できるそうです。マークアップ言語で記述したファイルを専用のコンパイラでコンパイルするとMFCプロジェクトのリソースファイルとヘッダーファイルが生成され、プロジェクトをビルドすることでリボンUIが使用できるようになります。
マイクロソフトのUI技術はWindows FormやWPFにシフトしたように見えますが、今でも、まずはMFC/C++からなんですねえ。
iEditのツールバーもリボンUIを使ってすっきりとさせてもいいかなあなどと思いました。

我々がいた会場にはWindows 7のマルチタッチのデモ機などがおいてあり、多くの人が集まっていました。

我が社の発表内容は、「業務フローをモデリングしてWF(Workflow Foundation)で実装する」といったものだったのですが、製品ベンダーさんが多い中、少し浮いてた感じでした。内容については、会社のホームページなどでいずれご紹介できればと思っております。

個人的には、マイクロソフトのエバンジェリストである大野さんにiEdit for SilverlightやDeepZoomで作っているプレゼンテーションのデモをする機会があったりしたのがよかったです。