Trac 不定期通信4 TicketQuery 記法を活用する

久々の Trac 本ネタです。

Trac のレポート機能というと、カスタムレポートやカスタムクエリで作るものと思っている人が多いと思います。確かに色々な用途でレポートを作り公開することは有効ですが、作りっぱなしで活用されないことも多いです。開発真っ最中のチームメンバーがわざわざレポートを見に来てくれることを期待するのも望み薄だったりします。


レポートではなく、よく閲覧されるWiki ページに、ページ内容にマッチしたチケットリストを埋め込んでおくのです。そうすれば閲覧の頻度が上がりチケットへの関心が高まります。 Wiki にチケット一覧を表示したい時は TicketQuery という記法が使えます。カスタムクエリで実現できるレポートはそのまま Wiki に埋め込むことができます。Wiki ページにレポートへのリンクを埋め込むという方法もありますが、やはりワンクリックが必要となり、ダイレクトなアクセスという点では劣ります。

TicketQuery を使うとリリースノートも簡単に作成出来ます。

Wiki ページにすんなりと表示されていい感じですよね。

リリースノート用の TicketQuery サンプルです。そのまんまですね。

[[TicketQuery(milestone=2.0リリース,type=機能追加|仕様変更,status=closed,resolution=対応
済,col=summary,format=table)]]

Issue をチケットで管理することで、One Fact In One Place (1つの事実は1か所) の管理ができます。さまざまな観点でのビューを用意することで開発の状況を可視化しやすくなります。システム屋だったらアタリマエのことですよね。Excel シートなんかで管理してると進捗報告用にマクロ組んだりしないといけない。バカバカしすぎ。Excel に執着するそこのあなた。Excel は表計算ソフトです。問題管理ツールではありません(もちろんワードプロセッサーでもありませんよ)。