Shibuya.trac勉強会 0.11

昨日行ってきました。会場は豆蔵のトレーニングルーム。事前に、案内板作って設置したり、会場準備したり。

Trac入門 ――ソフトウェア開発・プロジェクト管理活用ガイド」の宣伝もかねて参加したのですが、参加者の多さと熱意に驚きました。Trac Lingtning作者の Oかもと さんやTrac関連ブログを執筆している id:kanu-orz さんともお知り合いになれて良かったです。

プログラムはこちらから
http://sourceforge.jp/projects/shibuya-trac/wiki/meeting%2F02

参加された方が詳細レポートをあげておられます。

d.hatena.ne.jp

d.hatena.ne.jp

TestLink を知ったのは収穫でした。

testlink.org

SilverlightでTracのクライアントを開発しているid:ZOETROPEさんの LT が興味深かった。

zoetrope.hatenablog.jp

僕はすがるのさんと、Trac本執筆のうらばなしをしました。

www.slideshare.net

執筆の工程やエピソード(メンバーの転職、先に赤本(入門Trac with Subversion Linux/Windows対応)が出た、Trac 0.10ベースで書いてたら、校正中にTrac0.11がリリースされたなど)を紹介しました。
iEditでブレストしたり、AssemblaやLingrなどのWebサービスを使ったという話もしました。iEditのネットワーク図のネスト構造と階層構造を連携させるデモとかもしてしまいましたが、反応は今ひとつだった(´・ω・`)
Tracの勉強会とはあまり関係ない内容でしたが、まあよいかなと。ついでに欲しいTracプラグインとかをリクエストしたりしてみました ( ´∀`)

会社の人とTracの本を書きました(技評から出ます)

同僚の人(id:yous,id:imada,id:sixpetals)と共同執筆で、Tracの入門からプロジェクトでの本格活用までをカバーした本を書きました。店頭発売日は9月17日です。

Trac入門 技術評論社 定価:3,024円

Trac入門 ――ソフトウェア開発・プロジェクト管理活用ガイド

Trac入門 ――ソフトウェア開発・プロジェクト管理活用ガイド

Tracって何? Wiki記法って何? という人にも、ワークフローカスタマイズやプラグインインストールしまくって俺様仕様にしてやるって人にも応える内容となっています。
そもそもTracってどう使ったら効果が出るの? ということをメインテーマに書いたつもりです。

章立ては以下のようになっています

第1章 Tracの概要

読めば概要が分かる。漫画もあります。⇒ 初心者、エライ人向け

漫画には、執筆者の名前を借りた架空のキャラ達が登場しますが、本人達とはあまり似ていないです(笑)。

第2章 Tracの準備——問題管理を始める前に

Tracでプロジェクトの情報をどのように管理するのかを説明しています。リリースやマイルストーンなどの概念についても説明します。⇒ Trac管理者、開発者向け

第3章 問題をTracする——Tracによる問題管理の実際

問題の発生から解決まで、Tracを使ってどのようにワークフローを回すのか? オンラインヘルプだけではわかりにくいこの部分を、架空の開発プロジェクトに発生した問題を例にして、豊富なスクリーンショットを交えて解説します。インストールする前に運用イメージがつかめます。 ⇒ プロジェクトリーダー、開発者向け

第4章 プロジェクトをTracする——開発プロジェクトへの導入

プロジェクト管理ツールとしてどうなのか(そもそもプロジェクトで何を管理しなければならないのか)が分かります。 ⇒ プロジェクトマネージャー、リーダー向け

第5章 Subversionとの連携

TracのウリであるSubversionとの連携について解説しています。commit-hookを使いこなしましょう ⇒ 開発者向け

第6章 逆引きTrac

ワークフローのカスタマイズ、プラグインによる機能拡張、IDEとの統合、管理者が楽できる方法などTipsが満載です。「〜したい」という逆引きで調べることができます。 ⇒ Trac管理者、利用者全員向け

第7章 Tracを使う上での心得(プラクティス)

Tracを導入したプロジェクトでメンバーに実践してもらうと、より効率や品質がアップするプラクティスの紹介もしています。 ⇒ リーダー、開発者向けですが、短いのですぐ読めます。エライ人も読んでください!

第8章 Tracリファレンス

Linux/Windowsへのインストール、プロジェクト作成、コマンドリファレンス など ⇒ 主にTrac管理者向け


すでにTracを使いこなしている人も、知らなかった機能や使いこなし技を発見できるのではないかと思います。執筆中に、秀和システムから「入門Trac」が出ましたが、内容的にはかなり差別化していると思います。プロジェクトに1冊、ぜひ手元に置いてやってください。

RSSでイシューを配信

今のプロジェクトでは、要求変更やプログラムの不具合といったIssueをオープンソースのWebツールで管理しています。Bugzillaなどに代表されるツールです。最初IssueTrackerというのを使っていたのですが、現在はFlyspray(殺虫剤?)というのを採用しています。操作性や見栄えがよいためです。Issueの登録、対応者のアサイン、対応の進捗状況などの共有・管理ができます。Issueにコメントが付いたり、解決したりといったイベントがあるとメールで通知されメンバー間で共有できます。ところが最近職場のサーバ設定が変更されたためかメールが配送されなくなってしまいました。

そこで、RSSによるIssue情報配信の仕組みを作ってみました。IssueはMySQLのテーブルで管理されているので、未完了のIssue情報をSQLで抽出し、title要素やdescription要素を出力しました。link要素にはIssueのIDをURLパラメータとして出力することでIssueの詳細ページにジャンプできるようにしました。生成したXMLファイルを一定時間毎にApacheのhtdocsにコピーするようにcrontabを設定しました。言語はPHPを使ってみました。

Firefoxのライブブックマーク、Operaのニュースフィード、RSS Gateなどで動作を確認しました。けっこういい感じです。ファイルを置くだけなのでメールよりも手軽に効果が得られます。プロジェクトメンバーの中にはIEしか使わない人もいるのでRSSバーなどの使用を奨励しなければ。