Judeのコラボレーション機能を試してみました。

Judeの製品版を使うと、コラボレーション機能というのが無償で利用できます。メーカーサポートはないのですが、ドキュメントが提供されていますので導入に戸惑うところはないでしょう。TomcatWebサービスとして実装されていますので、1台のPCをサーバにすれば簡単に環境を構築できます。
コラボレーション機能というと、ネットワーク越しに複数のユーザがリアルタイムで協調モデリングができるのかと思ってしまいましたが、モデルの構成管理機能が提供されるというものでした。モデルをサーバのリポジトリに置いて、複数人で共有する機能です。モデル要素毎に、バージョン管理や変更に対するロックをかけることができます。
UMLのモデルはテキストファイルやソースコードと異なり、モデル要素やダイアグラム要素を含んだ複雑な構造のため、XML形式で保存したとしても、Subversionなどの構成管理ツールでは管理できません。
コラボレーション機能を使うと、Judeが構成管理ツールのクライアントとなり、リポジトリに対してチェックアウト/チェックイン/アップデートなどの操作を行うことができます。アップデート時に、リポジトリとローカルに差異がある時は、どちらを優先してマージするかを決めることができます。
Enterprise Architectにも同様の機能があります。Standard版でもモデルファイルの構成を変えれば、ファイル共有モードで構成管理を行うことができます。