iEdit 1.90 リリースしました

主な改訂ポイント

HTMLエクスポート機能の強化

HTMLにネットワークビューの情報を出力できるようになりました。最近のリリースでSVGやPNGの出力機能を実装したことでネットワークビューの図もクリッカブルマップとして出力可能になったため、生成するHTMLにも応用してみました。

ユーザーズマニュアルも生成したHTMLで補強しました。これまで、サンプルファイル(iEditDoc.iedx)への参照としていたところを、HTML生成機能を使って、HTML化しました。その他細々したダイアログの説明もHTML化しています。やはりHTMLで図が出るようになると利用の幅が広がる気がします。

エクスポートオプションはいろいろ設定が可能なのですが、仕様を固めるのに時間がかかってしまいました。
HTMLでは、ネットワークビューとアウトラインビューは連動してくれないため、

  • ネットワークビューとテキストビュー
  • アウトラインビューとテキストビュー

という組み合わせから選択することが多くなると思います。
特定ノード配下のノードをすべて表示するモードの場合のみ、すべてのビューの内容を出力するオプションを選択していただくとよいのではないかと思っています。
HTMLのスタイルはファイル毎にインラインで指定しているため、手直ししたい場合は面倒かもしれません。
あと、テキストビューにWiki記法を一部(PukiWiki形式の見出し、箇条書き、リンク)が書けるようにしてみました。HTML出力時に変換されます。

ノードのリサイズ仕様見直し

内部的にいじりました。SVG変換でもそうだったのですが、GDIに描画される最終的な整形済みテキストのサイズが取得できないのであまり納得のいく改善ができませんでした。

リンクビューの改善

iEditファイルへのリンクを他のファイルと識別し、独自にオープンするようにしました。アルバトロスさんのページで要望があったようにリンクの並び順も変えられるようにしました。

iEdit開発10周年

1999年の11月に最初のリリースをしてから今年で10年を迎えることになります。細々とですがよく続いてるなあと思います。今回のHTMLへのクリッカブルマップ出力機能については、バージョン1.0ぐらいの時に熱心なユーザーさんが近いことを実現するツールを作ってくださっていました。
10年前は、Windows NT 4.0で開発していました(動作確認は95/98)。その後.NETの誕生、Windows 2000(MEも) ⇒ XP ⇒ Vista ⇒ 7、Azureの発表などMS周りだけでも凄い発展を遂げていますが、Visual C++/MFCはほとんど変わらなかったのも10年続いている一因のような気がします。
今、1.90なので10周年のうちにメジャーバージョンが2にあがるかもしれません。
AppWizard でUIのスケルトンを生成したのが1999年なのでVisual C++ 5.0 の頃でしょうか。ツールバーなどの Look&Feel がかなり古くさい(Win9x/2000系)ので、2系になったらプロジェクトを作り直して今風の Look&Feel にしたいなあと思っています。Visual C++ 2008 SP1 からはドッキングウィンドウも使えるようになっているので、フィーチャーとして取り込めればと思っています。
Windows 7 RC をインストールしてみたのですが、iEditはちゃんと動作しました。Vistaとの互換性がかなり上がった感じがあります> 7 RC
7 RC にはメイリオから派生したMeiryo UIというフォントが搭載されており、これらをアウトラインビューやリンクビューのフォントとして指定するといい感じでした。