先日の記事では iOS のスライドオーバーを活用してコーディング作業をアシストする方法について書きました。
SFTP 対応 iOS ネイティブテキストエディタを使う
その後、iPad Air 2 を入手してさらに色々試してたのですが、ターミナルから ssh で Emacs でコード編集するのは (tmux で復元できるものの) セッション切れたり描画崩れなどの問題があり iOS ネイティブのコードエディタを使う方がよいという結論に至りました。
VPS 上で ssh 用デーモンである sshd をスーパーデーモンとして sftp サーバをオンデマンド実行できます。iOS のテキストエディタが sftp 対応していれば iPad のローカルファイルのようにコードを開いて編集できます。Ubuntu の場合 /etc/ssh/sshd_config で以下の行をコメントアウトするだけ。
Subsystem sftp /usr/lib/openssh/sftp-server
Textastic は sftp 対応しています。
Textastic の sftp サーバー設定画面。
サーバからディレクトリ階層・ファイルを取得して編集更新できます。Dropbox と同様に使えます。
Split View で画面割って Textastic と Prompt 行き来すると捗ります。
ブラウザでの動作確認をする時は、アプリを切り替えることになります。gulp-webserver などを使用して tmux などでセッション維持しておけば、Prompt は閉じたままブラウザとエディタだけでライフプレビューしながらコード書けちゃいます。独自のコントローラー(?) でカーソル移動とかもできますし。
ソフトウェアキーボードの分割と位置調整
ちなみに iPad でソフトウェアキーボード使うときは分割して好きな高さに移動できます。移動はキーボードアイコンをドラッグです。ずっと下でやってると手がぷるぷるしてくるのでバランス取りやすい位置でタイプするとよいでしょう。日本語もフリック入力できますし。
Coda for iOS Again
ここまでやってみて、かなり昔購入して使わなくなっていた Coda for iOS を思い出しました。
当時は Diet Coda というプロダクト名だったんですね。数年間の進化を期待して久々にインストールしてみました。アプリ内で ターミナル、コードエディタ、ビルトインブラウザをタブで切り替えて使える恐ろしいアプリです。
ターミナルは Prompt 相当です(同じメーカーですし)。
コードエディタはコードハイライティングや入力補完もやってくれて Textastic に匹敵するできばえです。sftp でディレクトリをブラウズして、対象のファイルを開き編集・更新できます。
ビルトインブラウザは、JavaScript の console.log() やエラーの確認までできるため、開発者モードがない iOS のブラウザではできない(簡易な)デバッグも可能。
HTML ならエディタからプレビューに遷移できます。ブックマーク機能もあるといいな。
iOS の限界まで頑張ってる異色アプリですが、おかげで iPad でも IDE 使ってる感じに作業できます。
Coda のように1アプリの機能凝集性が高まると Multi View でできる作業も広がりますね。IPad Pro に求められるアプリはこういう感じなのかもしれません。親和性の高いアプリの融合が進んで高度な作業フローがこなせるようになっていくのではないかと想像しました。