Boot Camp から VMware Fusion に出戻り

Boot Camp でしばらく暮らしてみました。

blog.kondoumh.com

しかし、結局 VMware Fusion の仮想環境に出戻ってしまいました。macOS と同じ Peripherals で Windows 10 を使うという試みは早々に挫折してしまいました。*1

不便だったこと

Magic なデバイスとのコネクティビティ
  • Magic Trackpad でのカーソルの動きが突然鈍くなる
  • Magic Mouse の接続が頻繁に切れる

Magic Keyboard に関しては AppleK Pro for 10 64bit に課金して不満のない状態だったのですが。

macOS だと起動後即座に Magic デバイスと接続しているのに対し、Boot Camp 環境だと1回はタイプ、クリック、タッチが必要というのも地味に面倒です。*2

外部ディスプレイ周り

こちらの方が致命的でした。Thunderbolt - Mini DisplayPort ケーブルで WQHD の外部ディスプレイに接続して使っているのですが、YouTube で動画再生すると 100% の確率でディスプレイが切断されます。メインで使っている Chrome だけでなく、標準の Edge でも同様でした。HDMI 出力では切断されないので、ひとまずこれで回避していました。しかし 1080p の低解像度では不満なのと macOS に戻す時に Thunderbolt ケーブルに差し替えるのも面倒でした。

あと 解像度関係なく OS のスリープ復帰後に 動画の再生スピードが3倍速ぐらいに勝手に上がってしまう症状が。

Boot Camp との決別

以上の不具合は Boot Camp のドライバーの問題なのか Windows 10 の問題なのかよくわかりませんが、今のところ解決困難です。ということで Boot Camp ユーティリティで Boot Camp パーティションを削除。

VMware Fusion 環境再構築

仮想マシンへの移行

VMware Fusion の 7系のライセンスを持ってたのでラッキーなことに macOS Sierra と Windows 10 対応した 8.5 に無償でバージョンアップできました。Boot Camp に導入していた Windows 10 Home Edition 64 bit DSP 版の DVD から ISO イメージを作成 (Disk ユーティリティを使うと簡単です)。インストール & アニバーサリーアップデートを適用。

CPU のコアは2つ、メモリはとりあえず 4GB 割り当て。*3

インストール後ライセンス認証状態を確認したところ、すでに完了しました。Microsoft に電話してアクティベーションを依頼する覚悟はしてたのですが。。論理ユニット数が減っただけだから? 謎です。

仮想マシン設定

VMware Tools をインストールすると、本体ディスプレイ、外部ディスプレイで仮想マシンの画面リサイズ、全画面表示すると、自動的に解像度が変わります。「Retina のフル解像度を使用」はオフにしておくと、仮想マシンの HiDPI モードがオフられて若干パフォーマンスも上がります。*4

ちなみに VMware Fusion には Windows のアプリを macOS のデスクトップでシームレスに動作させる Unity というモードがあるのですが、なんか気持ち悪いので使いません。*5

共有フォルダ設定で、母艦 (macOS Sierra) の Google Drive と Dropbox のフォルダを共有してます。

導入ソフトウェア
  • Office 365 Solo
  • Git for Windows
  • WinMerge

ぐらいです。

Office 365 は macOS 側にも導入してますが、どうしても Windows 版が必要な場合が多いので。Solo のライセンスは Mac 一台で Boot Camp や 仮想マシン使っている場合に最適ですね。

Visual Studio については 2015 を入れても 3/7 に 2017 がリリースリリースされるので、それを待ってクリーンインストールしようと思ってます。

Chrome は導入せず標準の Edge で頑張ります。

Windows での Mac ライクな操作

VMware Fusion だと Mac の設定がかなり引き継がれます。

  • スクロール方向がナチュラル
  • 3本指によるウィンドウ移動
  • ⌘ + C / V によるコピー&ペースト

VMware によるエミュレーションなのできびきびとは動かず、⌘ が Win キーと解釈されメニューが出てしまったりしますが。

まとめ

ということで、ベアメタルな Boot Camp から、VMware の糖衣にくるまれた世界に戻ってきてしまいました。スワイプだけで Windows と macOS を行き来できるのは快適です。

デメリットも当然あって、

  • 動きがもっさりしている
  • 仮想マシンに CPU / メモリ資源を持っていかれる
  • Hyper-V などのハードウェアに近い機能は使えない*6

Visual Studio でエミュレータ使ったりするので動きのもっさりを許容できないと以前は思っていましたが、諦めました。仮想マシンでできないことは 別途 Windows マシンを用意すべきなのでしょう。今のところ予定はありませんが。

www.vmware.com

*1:Windows 用に周辺機器を取り揃えればやっていけなくはないと思いますが、目指していたものとは違うので

*2:おそらく macOS と Magic なデバイス間で特殊なプロトコルでコネクトしているのではないかと思われます。

*3:以前は、Windows 8.1 32bit からアップグレードした Windows 10 32 bit を使ってたので、リソースの割り当てによって多少の違いがあるかもしれません。

*4:Retina のフル解像度にすると Windows が勝手に HiDPI になります。HiDPI 使わなくても本体側で表示している限り、Retina にスケールアップされてるので、違いはあまりわかりません。

*5:X Window System のアプリだとシステムメニューなどは Mac のものが使われるのですが、Unity は Windows のまま。サードパーティ製の悲しさ?

*6:そもそも Home Edition なので、BootCamp でも同じですが。