去年の記事ですが、これ読んで Typora 知りました。
この記事を書いたときは、モバイルも視野に入れてたので、デスクトップ専用アプリは見てませんでした。
Typora 公式サイト
Typora — a markdown editor, markdown reader.
今のところ Preview 版ということで無償で利用できます*1。
画面はとてもシンプルで、サイドバー出してないと「メモ帳?」っていう感じ。Theme も色々提供されているようです。おそらく Electron 製のアプリと思われます。
サイドバーは、見出しを Word のナビゲーションのように表示できるので、アウトラインプロセッサー的に使えなくもないです。
既存の Markdown エディタは (ATOM や VS Code などアドオン的な実装も含め) 、編集画面とプレビュー画面が分離しているものが普通でしたが、Typora は WYSIWYG な感じで見た目のスタイリングと Markdown 形式を両立させているエディタです。
Scrapbox と同様、画像や数式の行にカーソルが来るとインライン編集用エディタが現れ、画像のパスや数式やを編集できるという UI です。
通常表示
インライン編集時
通常表示
インライン編集時
テーブルは、インラインのツールバーから GUI で編集できます。
通常表示
インライン編集時
Scrapbox や Dropbox Paper など WYSIWYG 的サービスが流行っているので、このようなデスクトップアプリが出てくるのも自然な気がします。エディタというよりも、1周回って Word とか Pages のようですが。独自形式じゃないところが安心感あります。
ドキュメントによれば、Github Flavored Markdown (GFM) といくつかの拡張をサポートしているようです*2。そういえば、最近このブログは構造化とかせずにダラっと流し書きしていて Markdown ほぼ使ってなかったりしますが・・
各種プログラミング言語に対応したコードブロックももちろんあります。
箇条書きでは Emacs OrgMode 形式のタスクリストも作成できます。
ダイヤグラムについては、PlantUMLのような記法でシーケンス図やフローチャートを描けます*3。
フローチャート
シーケンス図
脚注書式 (footnote) も利用できます。
PDF 出力するとちゃんと脚注として出ています。
あと、ヘルプシステムがちょっと変わっていて、ヘルプドキュメントも Typora で記述され Typora に読み込まれて (別ウィンドウで) 起動します。
ということで Typora なかなか素敵な UI で文書作成に集中できそうです。本格的な原稿を Markdown ベースで執筆できます。ダイヤグラムなどグラフィカル要素も極力テキストで扱おうという思想が感じられます。
Scrapbox や Dropbox Paper もよいですが、ローカルファイルとして作成し Dropbox や Git で管理したい場合など、有力な選択肢になりそうです。こういうのが出てくるともう Emacs OrgMode も存在感薄くなってきましたね。