野良 Scrapbox アプリ - 直リンページャー機能

Scrapbox ページのリンク先をパラパラめくって閲覧するような UI が欲しいという要望がありました。ページ集約用のタグとして使われているページを開いて、リンク先の(そのページをタグに指定している)ページを順番に見ていくような使い方です。

Scrapbox ではリンク先のページが本文の下に並ぶので要らないのでは? と思いましたが、UI の練習問題と思って検討してみることにしました。

まず、ページ毎のリンクですが、直接リンク (1hop links) は API の JSON から relatedPages/links1hop で取れます。例えば、以下のページ

scrapbox.io

の直リンは

{"relatedPages" : 
  {"links1hop": [
      {"id":"5c67490adb266f001783335b","title":"UML"},
      {"id":"5c67490adb266f001783335c","title":"BPMN"},
      {"id":"5c67490adb266f0017833361","title":"DDD"},
      {"id":"5c6783776deb58001725c685","title":"Portfolio"}
    ]
  }
}

のような形で取れます。

さて、リンク先の内容を見るための UI ですが、最初に考えたのは、現在表示しているページのタブ内でリンク先のページを開くナビゲートをすることでした。しかし、通常の画面遷移と同じ扱いになり、ナビゲーションの UI を直感的にわかりやすく作れる気がしませんでした。

そこで、ページ情報やプロジェクトアクティビティを表示するのに使ったモーダルダイアログを使う方法で行くことにしました。

blog.kondoumh.com

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最初、ダイアログに WebView を貼り付けてリンク先のページを次々に読み込むようにしてみました。悪くはないのですが、ページ読み込みがもっさりするのと、読み込んだページにもリンクがあって、さらに遷移できてしまうというちょっとカオスな感じになります。

そこで、ページの本文だけをプレーンテキスト*1で取得して表示するようにしてみました。簡素ですが読めなくはありません。先ほどの JSON にはリンク先の概要(本文の先頭数行)も入っています。全文を取得するにはページ毎に API で取得する必要があるため、最初に概要を表示しておいて、全文取得後に置き換えるようにしました(取得データのキャッシュもしてます)。

ページをめくっている途中で、気になるページを後でちゃんと読みたい場合、裏で別タブで開いておく機能もつけました。

f:id:kondoumh:20190811131437g:plain

本当はタブ単位でダイアログを出してタブ間移動できる方がより直感的かと思いますが、このアプリではタブ自身も DOM で描画していてちょっと厳しいということでこの UI に落ち着きました。

Release v0.9.0 · kondoumh/sbe · GitHub

*1:見出しは分かるようにしました。